17 むかし年ころ音つれさりける人のさくらのなかりに見にきたりけれはあるし あたなりとなにこそたてれさくら花としにまれなる人もまちけり 返歌 けふこすはあすは雪とそふりなましきえすはありとも花とみましや 現代語訳 もう何年も訪れてこなかった人が、桜の盛りに花見に来たので、その家の主人が詠んだ。... 続きをみる
伊勢物語のブログ記事
伊勢物語(ムラゴンブログ全体)-
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14 むかしおとこみちのくにゝすゝろにゆきいたりにけりそこなる女京のひとをはめつらかにやおほえけんせちにおもへる心なんありけるさてかの女 中々に戀にしなすはくはこにそなるへかりけるたまのをはかり うたさへそひなひたりけるさすがにあはれとやおもひけんいきてねにけり夜ふかくいてにけれは女 夜もあけ... 続きをみる
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10 たのむ雁 むかしおとこ武藏のくにまてまとひありきけりさてそのくにゝある女をよはひけりちゝはこと人にあはせむといひけるをはゝなんあてなる人に心つけたりけるちゝはなおひとにはゝなんふちはらなりけるさてなんあてなる人にとは思ひけるこのむこかねによみてをこせたりけるすむ所なむいるまのこほりみよしのゝ... 続きをみる
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9 東下り ここはしっかり学んでください むかしおとこありけりそのおとこ身をえうなき物に思なして京にはあらしあつまの方にすむへきくにもとめにとてゆきけりもとより友とする人ひとりふたりしていきけりみちしれる人もなくてまとひいきけりみかはのくにやつはしといふ所にいたりぬそこをやつはしといひけるは水... 続きをみる
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第8 浅間の嶽 むかしおとこ有けり。京やすみうかりけんあつまの方にゆきてすみ所もとむとてともとする人ひとりふたりしてゆきけりしなのゝくにあさまのたけにけふりのたつをみて 歌 しなのなるあさまのたけにたつ煙をちこち人のみやはとかめぬ 現代語訳 昔、男がいた。京には住みづらかった為であろうか、東国の... 続きをみる
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伊勢物語 第7段 かえる浪 これよりいよいよ東下り むかしおとこありけり京にありわひてあつまにいきけるにいせおはりのあはひのうみつらをゆくに浪のいとしろくたつをみて 歌 いとどしくすきゆくかたのこひしきにうら山しくもかへるなみかな となむよめりける 現代語訳 昔、男がいた。京にいてわけがあって東... 続きをみる
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伊勢物語 第6段 芥川 むかしおとこありけり女のえうましかりけるをとしをへてよはひわたりけるをからうしてぬすみいてゝいとくらきにきけりあくたかはといふ河をゐていきけれは草のうへにをきたるつゆをかれはなにそとなんおとこにとひけるゆくさきはおほく夜もふけにけれはおにある所ともしらて神さへいといみしうな... 続きをみる
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関 守 むかしおとこ有けりひんかしの五條わたりにいとしのひていきけりみそかなる所なれはかとよりもえいらてわらはへのふみあけたるついちのくつれよりかよひけりひとしくもあらねとたひかさなりけれはあるしきゝつけてそのかよひ地に夜ことに人をすへてまもらせけれはいけともえあはてかへりけりさてよめける ひと... 続きをみる
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第二段(西の京) 原文 むかしおとこ有けりならの京ははなれこの京は人の家またさたまらさりける時にゝしの京に女ありけりその女世人にはまされりけりその人かたちよりは心なんまさりたりけるひとりのみもあらさりけらしそれをかのまめをとこうちものかたらひてかへりきていかゝ思ひけん時はやよひのついたちあめそをふ... 続きをみる
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古文は暗記が主、原文、現代文 そして文法からなる。 登場人物〜ストーリー まずこれを知る そして何度も何度も読む これが大学受験の極意 伊勢物語 在平ありひらの 業平なりひら の物語 短編和歌集 第十九段 天雲 【原文】 むかし、男、宮仕へしける女の方に、御達なりける人をあひ知りたりけ... 続きをみる