9 東下り ここはしっかり学んでください むかしおとこありけりそのおとこ身をえうなき物に思なして京にはあらしあつまの方にすむへきくにもとめにとてゆきけりもとより友とする人ひとりふたりしていきけりみちしれる人もなくてまとひいきけりみかはのくにやつはしといふ所にいたりぬそこをやつはしといひけるは水... 続きをみる
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第8 浅間の嶽 むかしおとこ有けり。京やすみうかりけんあつまの方にゆきてすみ所もとむとてともとする人ひとりふたりしてゆきけりしなのゝくにあさまのたけにけふりのたつをみて 歌 しなのなるあさまのたけにたつ煙をちこち人のみやはとかめぬ 現代語訳 昔、男がいた。京には住みづらかった為であろうか、東国の... 続きをみる
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伊勢物語 第7段 かえる浪 これよりいよいよ東下り むかしおとこありけり京にありわひてあつまにいきけるにいせおはりのあはひのうみつらをゆくに浪のいとしろくたつをみて 歌 いとどしくすきゆくかたのこひしきにうら山しくもかへるなみかな となむよめりける 現代語訳 昔、男がいた。京にいてわけがあって東... 続きをみる
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伊勢物語 第6段 芥川 むかしおとこありけり女のえうましかりけるをとしをへてよはひわたりけるをからうしてぬすみいてゝいとくらきにきけりあくたかはといふ河をゐていきけれは草のうへにをきたるつゆをかれはなにそとなんおとこにとひけるゆくさきはおほく夜もふけにけれはおにある所ともしらて神さへいといみしうな... 続きをみる
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伊勢物語第4段 西の対 むかしひんかしの五條におほきさいの宮のおはしましけるにしのたいにすむ人有けりそれをほいにはあらて心さしふかゝりけるひとゆきとふらひけるをむ月の十日はまりのほとにほかにかくれにけりありところはきけと人のいきかよふへき所にもあらさりけれは猶うしと思ひつゝなんありける又のとしのむ... 続きをみる