11 昔おとこあつまへゆきけるに友たちともにみちよりいひをこせける 歌 わするなよほとは雲ゐになりぬともそらゆく月のめくりあふまて 現代語訳 昔、男が東国へ行ったとき、友人たちに旅先から文を書き送った。 歌 空の雲ほどに遠く隔たってしまっても忘れないで欲しい 空を進む月が巡り回って元の所に来... 続きをみる
古典文学のブログ記事
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関 守 むかしおとこ有けりひんかしの五條わたりにいとしのひていきけりみそかなる所なれはかとよりもえいらてわらはへのふみあけたるついちのくつれよりかよひけりひとしくもあらねとたひかさなりけれはあるしきゝつけてそのかよひ地に夜ことに人をすへてまもらせけれはいけともえあはてかへりけりさてよめける ひと... 続きをみる
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第二段(西の京) 原文 むかしおとこ有けりならの京ははなれこの京は人の家またさたまらさりける時にゝしの京に女ありけりその女世人にはまされりけりその人かたちよりは心なんまさりたりけるひとりのみもあらさりけらしそれをかのまめをとこうちものかたらひてかへりきていかゝ思ひけん時はやよひのついたちあめそをふ... 続きをみる
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