宇津保物語
宇津保物語
読み方はうつほものがたり
西本香子の『うつほ物語』講座 平安時代の文学1
作者 源順(したごう)と言われているが正確には不明
平安時代
うつほの意味は空洞ということ
藤原中忠母子が大杉の空洞に潜んでいた
全20巻ありますが要約分のみでした。
源氏物語より前の作品で日本初の長編物語
主人公:藤原仲忠(ふじわらのなかただ)
4代にわたり琴の名人がその伝授を中心に
恋愛物語と政争が巧みに描かれています。
物語は遣唐使清原俊陰が唐の国に行く途中難破し波斯国(はしこく・ペルシャ)へ漂着
そこで天人仙人から琴の技を習得、23年後になん風、はし風などの名琴を携えて帰ってきた。
俊陰は朝廷へ官職を辞してひたすら娘に琴の秘伝と清原家の再興を託して死んだ
のですが、日本に帰ったときなぜ官職を辞する必要があったのかは書かれていません
その後娘は太政大臣の子(藤原兼雅)との間に子を授かるが貧しさから北山の森の木の
空洞に藤原仲忠(うつほ子)を育てます。
琴の秘伝の伝授
やがて兼雅は二人と再会し、仲忠を引き取った
源正頼娘の貴宮(あて宮)が大変な評判(九女で絶世の美女)
で求婚者が絶えなかった。求婚者には春宮(皇太子)、仲忠、源涼、源実忠、源仲純、上野宮、三春高基らがいたが続々と脱落し、互いにライバルと認める仲忠と涼が宮中で見事な秘琴の勝負を繰りひろげたものの、結局、あて宮は春宮(東宮・皇太子)に入内し藤壺と呼ばれたのです。
仲忠は女一宮と結婚し、その間に娘の犬宮(いぬ宮)が生まれた。俊蔭娘は帝に見いだされ尚侍となり仲忠は大納言となる春宮は新帝に、藤壺腹の皇子が春宮になった。
仲忠は母にいぬ宮へ秘琴を伝えるようお願いし、いぬ宮は琴の秘技を身につける。いぬ宮は2人の上皇、嵯峨院と朱雀院を邸宅に招いて秘琴を披露することになる。
異常が大体のあらすじ
この物語が源氏物語に大きく影響したことは間違いないので受験者の方ここは
押さえておいてください。