滋賀県 蓮華寺 番場の忠太郎
2021年10月10日記事修正、加筆
しリライトしました。
蓮華寺
住所:滋賀県米原市番場511
山号:八菜山
宗派:浄土宗
開山:一向俊聖
開基:聖徳太子
本尊:釈迦如来・阿弥陀如来
駐車場:あり
交通機関
米原駅から湖国バス、番場下車
蓮華寺は米原市の番場宿にあります。
現在、お寺と旧中山道との間は名神高速の高架で隔てられています。番場宿は中山道の62番目の宿場で、中世には東山道の宿駅として栄えたところ。
蓮華寺は寺伝によれば聖徳太子が建立し、もとは法隆寺と称しました。
鎌倉時代に一向上人がこの地の豪族・土肥元頼の帰依を受けて堂宇を再興し、時宗一向派の本山となりましたが、現在は浄土宗になっています。
阿弥陀如来立像
釈迦如来立像
徳川家康のご朱印
襖に菊の御紋
忠太郎像と
長谷川伸が書き表した戯曲「瞼(まぶた)の母」に登場する人物です。
滋賀県醒が井で生まれた忠太郎は博徒(ばくと)となり、5歳の時別れた母を探しに江戸に行きます。
江戸で料亭「水熊」を営む女主人おはまが母と分かり対面しますが、母には娘がおり冷たく帰されてしまいました。
母が幸せに暮らしていると知り、忠太郎は立ち去りました。
母と娘は忠太郎を追いかけ名を呼びますが、それに忠太郎はこたえることなく、母の姿を瞼の裏にしまい旅立ちました。
番場の忠太郎
山田五十鈴 ヤマダイスズ (お浜)
若山富三郎 ワカヤマトミサブロウ
(番場の忠太郎)
瞼の母
中村錦之助
小暮実千代
歌では、氷川きよし 番場の忠太郎
中村美津子 瞼の母
が歌っていましたね。
一向上人の御廟
北条仲時以下430名余が自刃した地で有名です。元弘3年(1333年)5月9日、京都の戦いに敗れた六波羅探題・北条仲時は北朝の天子・光厳天皇・二人の上皇を奉じてこの番場の地に至り、大いに戦ったものの衆寡敵せず敗退し、この蓮華寺の本堂前庭にて仲時以下430名余が自刃して果てました。
「血の川」と呼ばれる場所もあります。
番場の忠太郎を祀った忠太郎地藏も寺の裏手にありました。本堂内には宝物庫
一向杉
本堂の裏側にあり、地上4m程から大枝が横に伸び、さらに上に大きく伸びているのが特徴です。一向上人を荼毘に付された跡に植えられたと伝えられているので「一向杉」と呼ばれます。