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滋賀県 済福寺 (彦根大仏)さいふくじ)黄檗宗

済福寺 (彦根大仏)さいふくじ) 
住所:滋賀県彦根市芹川町919   
山号:普渡山 
宗派:黄檗宗  おうばくしゅう
開山:大虚道清 (
開基:井伊直興(直治)
開創:1672年 
本尊:地蔵菩薩
駐車場:50台位
☎07497-22-3974
拝観料:志納  2人で朱印込で1000円
 平成26年3月28日(金)
窓こしにのぞいていたら、お寺の奥さんが来るまで帰宅。
拝観申し込んだら気さくに応じて頂いた。
お寺のおばあさんから説明を受ける。
ここは16羅漢ではなく18羅漢とのこと。京都宇治市の萬福寺(大本山)とするお寺。
そういえば萬福寺も18羅漢らしい。これは中国式だとか。

屋根瓦鯱みたいですがこれは、まからと言います。インド神話に登場する怪魚。
一見「鯱鉾(しゃちほこ)」にも見えるのだが、胸ビレの代わりに足が生えている。鯱鉾は「口から水を吹く」ということから、確か、火除け(防火)だったハズだが、この摩伽羅は魔除けだそうで、女神の乗り物としてガンジス川に棲息するワニだとも言われている。そうすると、四国香川の金比羅(こんぴら)さんに祀られているのもガンジス川に棲息するワニだそうだから、「何か関連があるのだろうか?。」とも思ったりするのだが、確証はない。
 「摩訶不思議」という言葉の語源には諸説あるそうだが、この不思議な生き物である摩伽羅も、その一説だそうである

不許葷酒入山門  門横の標識
(葷酒山門にいるをゆるさず)
不浄なものや心をみだすものは寺門内に入ることを許さない


本堂扁額
抜苦與楽苦(ばっくよらく)
苦を抜き楽を与える


本堂の屋根に宝珠 これは黄檗宗の特徴

本堂
正面に大きな地蔵菩薩座像が安置されていました
本尊地蔵菩薩(木造・日本屈指)
左右の上部に安置されていますのは、お地蔵さんの脇侍で紅白の童子像が祀られていたので尋ねると、白い童子が掌善(しょうぜん)、赤い童子が掌悪(しょうあく)だそうで、延命地蔵菩薩経に書かれているとのこと。


正座して見上げると目が合う。
お腹の所にある厨子はの中の地蔵菩薩は、左手に通常、宝珠を持っているが、このお地蔵様は宝珠の代わりに子供を抱かれておられます。よって、「子宝地蔵」と呼ばれています。
この大仏は高さ5.5㍍の「延命地蔵菩薩」で、1807年に彦根藩11代目藩主・井伊直中建立されたものとされています。
この堂宇はまだ新しい、仮の堂宇を建てまた移動されたらしい。


本堂の左右の壁には18羅漢像が祀られていますが、一般的には16羅漢というお釈迦様の弟子で優れた16人の弟子の像を祀ることが多いかと思います。
済福寺の本山である萬福寺の18羅漢には「慶友尊者(けいゆうそんじゃ)」「賓頭廬尊者(びんずるそんじゃ)」が加わっているとされますのでその影響からということなのでしょう。

虚空蔵菩薩は、講で廻っていた仏像か?どこかの寺院の仏像を預かったままその寺が無住になってしまったのか?今ではよく分らないとのことでした。
しかし厨子の中の虚空蔵菩薩の足元には“岩窟のような造作に苔の花のようなもの”が見られますので、それなりの由緒はあるものと思われます。
左に祀られていいるのは「釈迦牟尼仏」ですが、この仏像は開山時には御本尊として祀られていたものが、大仏建立にあたって後方に下げられたということだそうです。
仏像の光背や台座はキンキラして新しそうですが、仏像は開山時の本尊ですから江戸時代初期の作と考えられます。



黄檗宗  
日本では南無阿弥陀仏を“ナムアミダブツ”と読みますが、中国語では“ナムオミトフ”と読むそうです。寺院巡礼のたびに新しい発見がありますね。
黄檗宗はお経を中国語で読むので般若心経読み方が違うらしい。
黄檗宗は、中国・明時代の高僧隠元隆琦禅師が1654年に日本に来られ、伝え、広めた禅宗の一派です。臨済宗の流れをくんでいるのですが、四代将軍家綱より許可を得て、宇治に黄檗山萬福寺を開くことにより、正式に黄檗宗が認められたのです。


済福寺は大阪城落城の際の戦没者供養の為に彦根藩四代藩主である直興により建立されました。それから時が経ち、ある夜、済福寺住職と十一代目藩主・直中が「京都市内の寺町にある誓願寺の柳の根元に、地蔵菩薩の御頭が埋もれている、これを礼拝せよ…」との夢のお告げを同時に授かりました。そこで、姫の念持仏である安産地蔵菩薩を胎内仏として、延命地蔵菩薩(彦根大仏)が造られました。


安産地蔵尊が体内にいらっしゃるので、安産のご祈祷をしているそうです。済福寺は彦根市の観光の中心である彦根城から少し離れているので、彦根大仏はあまり知られていないそうです。


彦根大仏は「日本三大地蔵大仏」の一つだと思います。
 これほど立派なら観光コースに入っていてもおかしくないのですが、誰も来ないですね。


魚板(かいぱん)  魚の木魚
昼も夜も目を閉じない魚のように修行にはげめということ



雲板(うんぱん)鉄の板
朝・昼・夜の食事の時を告げる



生飯台(さばだい)  石灯篭もたいです。
衆生のご飯台(餓鬼などに供えるご飯の台)



巡照板(じゅんしょうばん)
一日の始めと終わりに今日一日の精進を誓い自覚を促す為に打ち鳴らし、偈文を唱えます。

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