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京都  大覚寺 嵯峨御所の観月の夕べ

大覚寺
住所: 京都市右京区嵯峨大沢町4番地
電話番号:0575-871-0071
山号:嵯峨山
宗派:真言宗大覚寺派
本尊:不動明王ほか五大明王(重要文化財)
創建:876年(貞観18)
開基:嵯峨天皇


後宇多天皇宸翰御手印遺告・後宇多天皇宸翰弘法大師伝(国宝)
正寝殿・絹本著色五大虚空蔵像・木造五大明王像ほか(国・重要文化財)
御所跡(国・史跡)
大沢池・附名古曽滝跡(国・名勝)
料金
大人 500円
小中高 300円
大覚寺・祇王寺共通券 600円
駐車場:あります
充電設備もあります。
公共交通機関
市バス・京都バス「大覚寺」下車、徒歩約1分
JR嵯峨野線「嵯峨嵐山駅」下車、徒歩約15分
京福電鉄「嵐電嵯峨駅」下車、徒歩約20分

嵯峨御所”とも呼ばれた天皇ゆかりの古刹
多くの観光客が訪れる京都のなかで、静かなひとときを堪能できます。
日本に現存する最古の庭池「大沢池(おおさわのいけ)」を望む風光明媚な地にあり、嵯峨天皇が愛した離宮の面影を残す門跡寺院です。

この寺は、時代劇、ドラマにもたびたびロケ地として利用されています。

柱を雨、折れ曲がる回廊を稲妻にたとえた「村雨の廊下」
鴬張りの廊下、歩くたびにキュッキュッ、と軋むような音がするのは、侵入者を知らせる「鶯(うぐいす)張り」と呼ばれる造りのため。天井も刀や槍を振り上げられないように低くしてあります。また、卵管は外れるようになっています。これが武器となるようになるのです。


勅封心経殿
大正14年(1925)建立 鉄筋コンクリート製の八角堂

唐門 勅使門

紫宸殿
宸殿(重文)は、江戸時代に後水尾天皇より賜ったという寝殿造りの建物で、天皇の后(きさき)である徳川二代将軍秀忠の娘・東福門院和子が使用していたものが移築されています。

霊明殿は大覚寺では唯一の朱塗りの建物です。
霊明殿の天井画
四季の植物をあしらった天井画がすばらしい

御座所
障壁画は狩野山楽の墨絵「四季花鳥の図」


渡辺治興の「野兎図」これは複製画だそうです。


狩野永徳の障壁画  大玄関「松の間」
また、宸殿や正寝殿には狩野山楽による「牡丹図」「紅梅図」、参拝口に近い式台玄関には狩野永徳の「松二山鳥図」があり、重文に指定されている障壁画が100点以上だそうです。現在展示さてているのは精巧な模写ですが。

平安時代初期、嵯峨天皇がこの地に「離宮嵯峨院」を建立し、鎌倉時代にはここで政治が行われたことから”嵯峨御所“と呼ばれていました。お寺に改められたあとは代々天皇や皇族が門跡(住職)を務めてきた格式高い寺院で、貴重な文化財も数多く収蔵されています。
舟遊びを好んだ嵯峨天皇にならい、中秋の名月に大沢池に舟を浮かべる「観月の夕べ」はとくに有名であるほか、春の桜や秋の紅葉も見ごたえがあることで知られています。
大沢池の北側にある放生池と、その奥に見える「心経宝塔」(写真提供:大覚寺)


また、大覚寺は「いけばな嵯峨御流」の総司所(家元)で、生け花発祥の地ともいわれています。大沢池のなかには菊ケ島と呼ばれる小島があり、そこに咲く野菊を嵯峨天皇が手折ったという伝承から、この菊を門外不出で品種改良したものが「嵯峨菊」として今に伝えられています。


五大堂の東側には大沢池に突き出すように観月台がつくられていて、絶好の撮影スポットになっています。


大正天皇の即位に際して建てられた饗宴殿を移築した御影堂や、鎌倉後期に後宇多上皇が政治を行った部屋のある正寝殿(国指定重要文化財)など、さまざまな時代様式の建築物を見ることができるのも大覚寺の魅力の一つです。


大沢池は、大覚寺の庭園にある巨大な池。
この池は、平安の世からほぼ姿を変えていないそうです。
鏡のように静かに水面に、美しい月が映りこむ9月の中旬。「観月の夕べ」では、小舟に乗って池を周遊することができます。また蓮の花が咲くころもきれいです。
中央に見える朱色の橋の右に天神島、菊ケ島などが浮かんでいます。
舟に乗って月をながめると、平安貴族もこのように楽しんだのか、貴族となった気分になります。
小舟にて約20分、ゆっくりと大沢池を一周しました。

大覚寺の観月(かんげつ)の夕べは、1200年前に起源のある由緒ある行事です。
嵯峨天皇(西暦809年即位)が中秋(ちゅうしゅう)の名月に、大沢池に舟を並べて遊ばれ、宮遊びとして定着させたことが始まりといわれています。
大沢池は日本最古の庭園で、平安時代に作られました。


本来寺内の護摩壇で行いますが、この日はイベントとして池のほとりで行われいます




観月の夕べの見所
平安貴族も楽しんだ風流な夕べ、大沢池は大覚寺の庭園にある大きな池です。この池は平安雄時代からあるそうでほぼ姿はかわっていないようです。
鏡のような静かな水面、に美しい月の光が映る9月の中旬「観月の夕べ」が執り行われます。日中に入った人は一度外に出て再入場、門の右側には舟券を求める人の行列ができます。乗泉寺国により、早く売れ切れとなるので、並んで乗船時間を指定して購入します。
船に乗ると、巫女がお菓子と抹茶をふるまってくれます。私たちが乗ったときは、ウサギのお餅でした。


この船がまた平安の雰囲気を醸し出し心が和みます。
乗船時間は大体19時台が良いと思います。月が上がり池に月が映りこみ素晴らしいのですね。
先にも書きましたが、乗船時間は約20分程度
乗船券は、17時台18時台、19時台、20時台となっています。
是非19時台20時台に予約を取りましょう。
また乗船時間の30分前には船着き場に行かないと指定時間に乗れないということになりかねません。大勢の人が並んでいます。しかし、二隻の船のどちらをと選ぶことはできません順番です。船は二隻が池を廻って戻ってきます。


小舟は龍頭舟(りゅうとうせん)か、鷁首舟(げきしゅせん)になります。
大沢池は、唐の洞庭湖を模したもの。唐の皇帝は、洞庭湖に空想の動物の頭をつけた舟を浮かべて、水上の遊びを楽しみました。
その文化が日本に伝来し、龍頭舟や鷁首舟で水上を巡るのが宮遊びとなりました。
ところで、龍頭舟は龍の頭ですので分かるとしても、鷁首舟の「鷁」がよく分かりません。
鷁は中国の空想上の水鳥で、どんな強風に見舞われても飛び立つことができると言われています。
そんな鷁が船首についていれば、舟が沈むことなどありえないので安心。


観月法要

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