奈良県 宇奈多理坐高御魂神社(うなたりにいますたかみむすびじんじゃ)
平城宮跡「東院庭園」のすぐ東側にある式内大社
住所:奈良市法華寺町
祭神:高御魂神、太玉命、思兼命
三間社流造の本殿 室町中期か不明
境内に桜梅神社と刻まれた石燈籠があった。当地はかって楊梅谷と言われ、光仁天皇の楊梅宮(東院)と推定されています。
灯籠に獅子があるのは珍しい
動物では鹿が多いです
『三代実録』に、貞観元年(859)四月十日条に、法華寺従三位薦枕高御産栖日神を正三位としたことが見え、『特撰神名牒』はこれを佐保殿村と法花寺との間の雨多利から現在地に遷座したものと推定している。菰川が近くを流れています。
持統天皇六年(692)新羅の調を、伊勢・住吉・紀伊・大倭・菟名足に奉る、と記されている 菟名足社であろう。当時の大社であったようです。
かつては法華寺の鎮守社としての歴史を持ち、本地仏「十一面観音」を安置(明治の神仏分離で神社からは撤去)していたともされているほか、楊梅天神・桜梅天神と呼ばれていた時期もあったとされています。
境内はうっそうとした鎮守の森に覆われており、ひっそりと佇む本殿は室町時代に建立された重厚な社殿を持っています。
神社は鳥居・参道部分は常時立ち入ることが可能ですが、本殿周辺については日中でも閉扉されております。
賽銭箱も有りません。