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愛知県 六所神社

六所神社
住所:岡崎市明大寺町耳取44
創建:寛永13年(1636)


祭神:猿田彦命・塩土老翁命・事勝国勝長狭命
☎:0564-51-2930
駐車場:約30台

この石段段差30㎝くらい

一枚岩で造られている


華麗な彫刻や彩色はいずれも江戸時代のものです。昭和51年(1976)に日光東照宮と同じ手法によって修復工事が行われ、建立当時の美しさを再現。
また、本殿・幣殿・拝殿・楼門・神供所は国の重要文化財に指定されています。
元旦限定で、いい初夢が見られるという「宝船図」が手に入るほか、宝くじなどの金運をあげるという「宝袋」など、開運のパワースポットとなっています。
連続テレビ小説「純情きらり」ロケ地で、有森桜子がいじめっ子の高島キヨシと決闘した神社です。


岡崎に進出した松平氏に信仰された明大寺の六所神社は家康誕生時の産土神とされた。
寛永11年(1634)に上洛した徳川家光は、道中、家康ゆかりの六所神社の改築を命じ、同13年に社殿は完成。


現存する社殿および神供所はこのときの造営によるもので、本殿・幣殿(へいでん)・拝殿(はいでん)、神供所(しんくしょ)、楼門(ろうもん)が指定文化財になっている。


石階段を上ると楼門があり、正面に近接して拝殿・幣殿・本殿が、門の北側に神供所が建つ。昭和48年(1973)からの修理工事により、本殿・幣殿・拝殿の屋根は檜皮葺、楼門、神供所の屋根は栩葺(とちぶき)に復原されています。


楼門
入母屋造、間口三間の楼門である。様式的に本殿より遅れるとみられてきたが、修理の時、貞享5年(元禄元年、1688)の墨書が発見され、徳川綱吉による元禄の造営によるものと判明した。典型的な和様(わよう)の楼門の構成で、軸部、組物など主要部分は丹塗、上層高欄や格天井は黒漆塗、一部装飾には極彩色を施すが、本殿に比べて彩色は少ない。


社殿は本殿、幣殿、拝殿が一体となった複合社殿となっています。


本殿
本殿は三間社流造で、棟には鬼板を置くが、伊賀八幡宮とは異なり棟には千木(ちぎ)・勝男木(かつおぎ)がありません。
内部は前後に間仕切内陣と外陣(げじん)に分ける。内外陣とも畳敷き、内陣は3室に仕切り、各室に附指定となっている厨子二基づつ計六基を納められています。


拝殿
拝殿は入母屋造(いりもやづくり)の建物。前面を吹放ちとし、内部は両脇と中央の3室に間仕切る。屋根前面に唐破風(からはふ)の向拝(ごはい)を設け、その上に千鳥破風(ちどりはふ)を載せる。本殿間口に揃えて拝殿と繋ぐ部分が幣殿となる。床高は拝殿と同じで、内外の意匠、構成も拝殿に準じている。特色となる彩色は、本殿では、柱、壁、縁板などは黒漆塗、軒廻と縁の下は朱漆塗、長押より上は極彩色で紋様を描く。拝殿、幣殿の外回りは向拝唐破風の妻飾、中備を極彩色とする以外は丹塗、内部は軸部をベンガラ朱漆塗、小壁には花鳥を描き、組物に彩色を施す。柱は本殿と拝殿の向拝以外は丸柱である。社殿を囲む透塀は、腰を板張とし上半部に竪格子を入れる一般的な透塀の形式である。
しかし私たちが訪れた時は大改修中で、すべて覆いがかけられていました。


同じ岡崎にある六所神社と伊賀八幡宮(すでに公開済みです。バックナンバーをご覧ください)は、徳川家光の指示による造営時期、遠州大工である鈴木近江守長次による点で同じで、形態も類似している。一方で幣殿と本殿を貫で緊結している六所神社は構造的により整理された構成で、向拝の破風や妻飾りなど意匠的な相違点もある。遠州大工の意匠的な傾向を示す建築としてともに重要である。

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