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富山県 五箇山 こきりこ節

富山県五箇山
友人と五箇山に行きました。


こきりこ節
日本最古の民謡
こきりこ節は日本で一番古い民謡です。こきりこは田楽から派生し、田踊りとして発展しました。田楽や田踊りは、五穀豊穣を祈り、百姓の労をねぎらうため、田楽法師と呼ばれる職業芸能人たちが田植えや稲刈りの間に行った踊りでした。


 こきりこが世に知られるきっかけとなったのは、昭和5年に詩人の西条八十氏が五箇山を訪れたことでした。このとき、すでに五箇山でこきりこ節をうたう人はなく、伝承され続けてきた古謡がこのまま滅び去ってしまうのかと危惧されました。しかし、こきりこ節最後の伝承者山崎しいさんを探し出すことができ、伝承の糸を切らすことなく今日まで受け継がれてきました。


 こきりこは、「筑子」、「小切子」とも書き、二本の竹で作った簡素な楽器の名前に由来していると言われます。これを手首を回転させながら打ち鳴らすと、軽やかな音を出します。また、竹の板を束ねて半円に構えて波打たせて鳴らす「ささら」の不思議な響きも耳に残ります。鍬金(農耕用の鍬を打楽器として打ち鳴らすもの)や太鼓も田楽のころから変わらずこきりこ節の伴奏を奏でています。こきりこ節の特徴的なお囃子「デデレコデン」は、太鼓の音を表したものとされています。


歌詞
 筑子の竹は七寸五分じゃ 長いは袖のかなかい*1じゃ
  窓のサンサはデデレコデン はれのサンサもデデレコデン
 向いの山をかづこ*2とすれば 荷縄が切れてかづかれん
  窓のサンサはデデレコデン はれのサンサもデデレコデン
※1「袖のかなかい」とは「袖のじゃまになる」という意味で、踊りに対する思いが込められています。
※2向いの山をかつぐという大胆な発想とともに、五箇山の自然の偉大さを表しています

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