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奈良県 五劫院 ごこういん アフロヘアーの仏像

五劫院 ごこういん
住所:奈良県奈良市北御門町24
山号:思惟山
宗派:華厳宗
開基:重源


東大寺・転害門のさらに北側と、奈良駅からはやや距離がありますが、約30分位です。(東大寺の末寺です。東大寺から徒歩30分位。

普通車10台(無料)
料金:志納です。
☎:0742-22-7694 (五劫院)


少しわかりにくいところにあります。
鎌倉時代に東大寺を再興された重源上人が開山したとされています。五劫院縁起によると、重源上人が宋に渡られ、浄土教高祖・善導大師の御作、五劫思惟阿弥陀佛を請来され、東大寺北門に一堂を建立し御本尊としてお祀りされたのが五劫院の創始とされています。


特別公開時開扉8月1日~15日、頃 年により違います。 以外要予約。
私たちは予約しなかったので本堂内に入れませ?でした。
五劫院には、重源上人と公慶上人という、東大寺の再興に尽力した方々の墓所もあり、東大寺の菩提所的な性格もあったそうです。



五劫思惟阿弥陀仏坐像(重要文化財)
中国宋から渡来した五劫思惟阿弥陀仏。木造漆箔像で、重要文化財
手は衣の中で組んでいます。


奈良巡りのパンフから


五劫思惟阿弥陀仏に対する信仰は鎌倉時代に始まり、奈良以外に京都西向寺、和歌山道成寺、東京浄真寺でも見られますが、作例は大変少ない仏像です。


五劫院の本堂は、江戸時代の初期(1624年)に再建されたもの。内陣と外陣を「阿弥陀格子」で仕切っている、古風で簡素なスタイルです。


外陣からご本尊「五劫思惟阿弥陀仏坐像(重文)」を拝見するのですが、やや距離があり、頭頂部はお厨子に隠れるため、完全な全体像は見えません。外陣に展示されているパネルを見ると大体わかります。


五劫思惟阿弥陀仏とは、阿弥陀仏がまだ法蔵菩薩だった時代、衆生を救うために菩薩行に励まれた後の姿です。その時間が「五劫(ごこう)」。


劫とは、「四十里立方の大盤石に天女が三年に一度舞い降り、羽衣でひとなでし、この岩が無くなるまで」という、計り知れないほどの長い時間のこと(落語『寿限無』に出てくる「五劫の擦り切れ」です)。


そのくらい長い時間、じっと思惟をこらして修行した結果、菩薩から阿弥陀如来になるのですが、まさにその瞬間を現した姿なのです。長い時間の行のため髪の毛は伸び、うず高く螺髪が積み重ねられ、頭が大きく(いわゆるアフロヘアー風)見えるようになっているのです。

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