ほんわか人生の旅

全国各地の観光 古典文学 映画観賞 健康

奈良  室生寺

2020年5月25日に公開した記事ですが
一部記事の修正と加筆し2021年9月24日リライトしました。


室生寺
住所:奈良県宇陀市室生78
宗派:真言宗室生寺派
本尊:釈迦如来(金堂)
   如意輪観音(本堂
創建:宝亀年間 770年から781年
開基:賢憬
別名:女人高野
電話:0745-93-2003
駐車場:あります
近鉄室生口大野駅からバスで(室生寺前行き終点下車)
2010.7.26



“女人高野”の名で知られ、高野山が女人規制なのに対し、古くから女性に開放された名刹です。


室生という地名の語源は神の宿る場所、豊かな森林の“ムロ”“ミムロ”に由来するといわれます。そんな古代からの神聖な山であった室生の山には、空海が如意宝珠を埋めたという伝説や京都神泉苑の雨乞いの修法で勧請した善女龍王が舞い降りたとする伝説があり、いっそう室生の地を神秘的なものにしています。


鎧坂
鎧のさがり部分が重なったように見えるところから名付けられたという、自然石が配された急な「鎧坂」を上った先に最初に金堂があります

室生寺金堂  国宝
金堂は平安時代初期の建築で、正面五間の単層寄棟造り、杮葺きの屋根。
内部は礼堂と外陣、内陣に分かれる。
礼堂部分の正面1間は、江戸時代に付加されたが、外陣・内陣部分は、貞観時代の建立。


内陣には、堂々とした一木造りの御本尊・釈迦如来立像(国宝・平安時代)を中心に、木の特徴を生かした平安初期の金堂五仏があります。
十一面観音菩薩(国宝・平安時代)

お寺でいただいたファイルより


前には12人の武将“十二神将像”が一列に並び、その姿に圧倒されてしまいます。
十二神将像は多くのお寺でも見ることはできますが、ここは別格だと思います。
写真撮影は禁止です。しかしパンフレットには写真がありますから後でも見ることが出来ますが。

灌頂堂(本堂)
金堂の裏手を少し上がると、室生寺の本尊日本三如意輪の一つ、堂内中央
厨子に平安初期作の如意輪観音菩薩座像が鎮座しています。建立は鎌倉時代・延慶元年(1308)、真言密教の最も大切な法儀である灌頂(カンジョウ)を行う堂で、真言寺院の中心であるところから本堂とも呼ばれています。



日本三如意輪とは
奈良県・室生寺・
兵庫県・神呪寺(まだ訪れていません)
大阪府・観心寺(まだ訪れていません)



如意輪観音
「如意輪観音菩薩」、「如意輪観世音菩薩」、「大梵深遠観音」などさまざまな呼び方があります。像の形態は、坐像または半跏像で、立像はないように思います。片膝を立てて座る六臂の像が多いのが特徴的で、これとは全く像容の異なる二臂の半跏像もあります。六臂像は6本の手のうちの2本に、尊名の由来である如意宝珠と法輪とを持っています。


法輪は指先に平に乗せた状態のものと、立てに持っているものの二種類があります。
如意輪観音をご覧になった方はその違いを見てください。また右手のほほに充てている姿も若干違いがあります。しかし、いずれも微笑んでいます。


五重塔 国宝 800年ころ建立
3間四方,桧皮葺で高さ16.1メートル。老杉に囲まれて立つ。屋外の五重塔としては最も小さいです。他の多くの五重塔の三分の一程度です。しかし、そんなに小さくは見えないのが不思議です。小さく見えない秘密は、石段のせりあがりにあるとのことです。


桧皮葺の屋根や丹塗りの組物と石段の調和のとれた造形は素晴らしいものです。
平安時代初期に建立されたとみられ、法隆寺の五重塔に次ぐ古さで室生寺中最古の建造物でもあります。

1998年9月22日の台風7号により近くの50mの杉が倒れ屋根を直撃、各層の西北の軒が折れてしまい垂れさがる被害があり、翌年修理し落慶法要が行われた。


塔の頂上の九輪の上には、通常は水煙ですが、かわりに受花つきの宝瓶を置きその上に花笠のような八角形の宝蓋が乗っている他に類がない塔なのです。宝瓶(ほうびょう)には室生の龍神を封じ込めているとされています。


建立時代のものではなく、鎌倉時代、八角形の宝蓋(ほうがい)または傘蓋(さんがい)と言います。


無明橋





位牌堂
五重塔から室生寺奥の院に至る杉の巨木が鬱蒼と立ち並ぶ急な石段を上ります。約370段ある石段は、女人高野にふさわしく段差は小さいです。上には常燈堂(位牌堂)があります。舞台造りで、回廊の上からは、上ってきた“女坂”といわれる石段を眺めることができます。


御影堂
奥の院は、位牌堂の正面にある弘法大師四十二才の像を安置した小さなお堂「御影堂」で、鎌倉時代後期の作で方三間の単層宝形造、厚板段葺で、頂上に石造りの露盤が置かれています。これは弘法大師が住んでいたと言われ、高野山で最重要聖域とされる高野山御影堂の形式を伝える唯一の建物でめずらしいお堂です。

岩場の頂上に建つ七重石塔があります。
高さ270㎝ 平安時代後期 安山岩
奥の院大師堂の岩山上に立っています。



室生寺の石楠花(4月下旬から5月)
これも有名で開花するときは、駐車場も満員です。
4月に長谷寺のぼたんとあわせて見に行くといいかもしれません。室生寺は石段が多いですが、その石段やお堂を囲むように咲く薄いピンクの石楠花が目を楽しませてくれます。
鎧坂や五重塔をバックに撮る石楠花は素晴らしいです、映えます。

×

非ログインユーザーとして返信する