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奈良  大野寺

大野寺  摩崖仏
住所:奈良県宇陀市室生大野1680
山号:楊柳山
宗派:真言宗室生派
創建:不明 白鳳時代と思われる
開基:不明 伝承では役小角
衆射場:数台 道路に駐車しても邪魔にはなりません。
       たまに観光バスが来ます。
近鉄室生口大野駅から徒歩で20分(車で約5分)
名阪国道針ICから車で15分
ここから奥に行くと室生寺があります。
室生寺からは川沿いの道路下をくぐるとすぐです。
室生寺を参拝してから立ち寄ると便利です。

春にはこれが開花枝垂れ桜   観光バスが来ました


遙拝所

仏教の歴史の中では、寺が創建されるまえの時代には。山肌に仏像を刻む伝統がありました。こうした山肌や岩壁に刻まれた仏像は「磨崖仏」と呼ばれており、人間の手が加わってはいるが、信仰心は根強く残っているのです。「磨崖仏」は遠くシルクロードを経て、日本にも伝わってきたのです。ほとんどのものは規模としてはさほど大きなものではありませんでしたが、奈良県宇陀市にある『大野寺の弥勒磨崖仏』は別格といえます。宇田川の対岸の高さ約30mの大岸壁に13.8mもの「磨崖仏」が彫り窪められており、規模が大きく、実に見事です。今でもはっきりとわかります。道路沿いにあるのですが、道路を走行すると見過ごしてしまいます。山の中なので観光客も殆どいません。また、京都からわざわざ天皇がお見えになったこともあるといわれています。
このお寺と同様笠置寺にも摩崖仏があります。

遙拝所から見た摩崖仏

摩崖仏 弥勒菩薩 
左下は梵字が張られています。
宇陀川の対岸に立つ、高さ約30mの岸壁に刻まれている。そこに高さ13.8mにわたり光背を彫りその中を平らに仕上げ像高11.5mの弥勒菩薩立像が刻まれています。
この領域も大野寺の寺領です。
昭和9年11月に史跡に指定された。


周囲には木々が生い茂り、苔むしています。そうした風景の中に『大野寺の弥勒磨崖仏』は、ふわっと現れるのです。その大きさもさることながら、特徴は立体的ではなく、平面的であること。仏像がある岸壁左下の一角には梵字(ぼんじ)で曼荼羅も描かれています。
笠置寺には梵字はありません、しかもお堂が全焼したときその熱で相当傷んでいますので、ここ程鮮明な摩崖仏ではないのが残念です。

遙拝所脇の線画です

また、この寺は枝垂れ桜が有名ですから桜の季節に訪れるのもいいと思います
仏隆寺・長谷寺もさほど遠くなく、車であれば一日で廻れます。

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