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西国三十三カ所観音巡礼の旅 葛井寺 寄り道 辛国神社

2019年5月20日、日本遺産登録の発表が文化庁より行われました。
1300年以上の歴史を誇る「西国三十三所観音巡礼」が、日本遺産に認定されました。

第五番札所: 葛井寺
住所:大阪府藤井寺市藤井寺1-16-21
山号:紫雲山
本尊:十一面千手千眼観世音
宗派:真言宗御室派
創建:神亀2年(725年)
開基:行基、聖武天皇(勅願)
御詠歌:まいるより 頼みをかくる葛井寺  花のうてなに紫の雲
電話:072-938-0005
駐車場は商店街にあり。


七世紀の中期に百済から渡来した葛井氏の氏寺として創建。聖武天皇の勅願により
大伽藍が建立されと伝わる。神亀二年(725年)行基が導師として十一面面千手観音菩薩の開眼法要が行われ、奈良時代から平安時代には大いに栄えた。その後の戦火により多くの堂宇を失い、多くの信者により復興を果たした。
平安時代後期から観音霊場として知られるようになり、西国三十三観音霊場として成立。


乾漆千手観音菩薩像 (十一面千手千眼観世音菩薩)
実際に千本の手を持つ貴重な仏像である。現在は毎月18日に開扉される。
脇手は持物を持つ大手38本、小手1001本(右脇手519本、左脇手520本)それぞれんの手のひらに墨書きで眼が描かれている。


大手、脇手は独立して像の背後に建てられた二本の支柱に打ち付けられている。正面からは本尊から千手が生えているように見える。


他の寺の千手観音は寄せ木造りで腕は42本で膠または釘で像に直接つけられている。
日本では最古の像である。


なお、実際に千手あるのは唐招提寺の金剛増像・京都壽宝寺本尊がある。


葛井寺伽藍
専心龍乗観世音菩薩

総門南大門
寛政8年(1796年)上棟 寛政12年(1800年)竣工。入母屋造の楼門

四脚門・西門
桃山時代、慶長6年(1601年)豊臣秀頼により再建。
切妻造、本瓦


他に大師堂・阿弥陀二十五菩薩堂・護摩堂がある。


本殿
江戸時代、宝暦3年(1753年)上棟の棟札がある、竣工は安永5年(1776年)


袴付き鐘楼



寄り道
葛井寺すぐそばにありました。
辛国神社
辛国神社(からくにじんじゃ)は、大阪府藤井寺市藤井寺にある神社。
祭神
饒速日命(ニギハヤヒノミコト)
天児屋根命(アマノコヤネノミコト)
素盞鳴命(スサノオノミコト)


辛国という名称は、かつてこの地を収めていた物部氏の一支族で。
役小角の弟子であり呪術者の韓国広足を輩出した辛国連に由来している。


日本書紀の雄略天皇13年3月条に「餌香長野邑を物部大連に賜う」とあることから、その頃に領地を賜った物部氏が祖先である饒速日命を祀ったことから始まる。
元の神社は恵美坂の西南神殿にあったと思われる。


室町時代河内守守護職畠山基国氏が社領二百石を寄進して現在地に神社を造営。奈良春日大社に懇請してその祭神天児屋根命を合祀したと伝えられている。


また明治四十一年、長野神社の祭神素盞鳴命を合祀している。



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