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西国三十三カ所観音巡礼の旅 元慶寺・今熊野観音 寄り道泉涌寺

2019年5月20日、日本遺産登録の発表が文化庁より行われました。
1300年以上の歴史を誇る「西国三十三所観音巡礼」が、日本遺産に認定されました。

番外札所 元慶寺  
住所:京都府京都市山科区北花山河原町13
山号:華頂山
宗派:天台宗
本尊:師瑠璃光如来
創建:元慶元年(877年)
開基:遍昭
御詠歌:待てといわば いとも畏し花山に しばしと啼かん鳥の音もがな


花山寺ともいわれている。


嘉祥3年(850年)に桓武天皇の孫である僧正遍昭の創建した華山寺が起こりで、元慶元年(877年)勅願寺となり、年号から寺名を元慶寺と改められた。


花山寺とも呼ばれ、藤原兼家、道兼父子の策略で寛和2年(986年)に、花山天皇が譲位し、出家した寺として知られている。
花山天皇は19歳で出家後、花山法皇となり、河内国石川寺の仏眼上人の案内で、270年前に徳道上人が中山寺に埋めた宝印を掘り出して、西国三十三所巡礼を再興した。


そのゆかりで、当寺は、西国三十三所観音霊場の番外札所となっている。
応仁の乱で寺は焼失した。
現在の本堂は、安永年間(1772〜81)の再建で、本尊薬師如来像や花山法皇の宸影が安置されている。



境内は質素で、左に本堂正面に納経所があるだけ

梵字の書かれた灯篭

第15番札所 今熊野観音 
住所:京都府京都市東山区泉涌寺山内町32
山号:新那智山
宗派:真言宗泉涌寺派 泉涌寺塔頭 
本尊:十一面観音(秘仏)
創建:大同年間(806年 - 810年)
開基:弘法大師
御詠歌:昔より 立つとも知らぬ 今熊野ほとけの誓い あらたなりけり


「南無観世音菩薩」と唱え「御詠歌」を上げました。
弘仁年間(825年頃)に弘法大師が熊野権現の化身から観音霊地の霊示を受け、嵯峨天皇の勅願により観音像を刻んで本尊としお堂に安置したのが始まり。


後白河法皇は本尊を深く信仰し、霊験により持病の頭痛が平癒したので、本寺に「新那智山・今熊野」の名称を与えられ、以来、頭痛、中風、厄除けの観音として繁栄してきたと


いわれている。文暦元年(1234年)に後白河上皇を当寺に葬るなど、歴代朝廷の崇敬をあつめている。
赤い橋を渡ると寺内であるが山門はない。


杉並木の傍の参道を通り抜け境内を奥に進むと、先ず目につくのは「子護大師像」像は観音寺の開基である弘法大師。


「子護大師像」の周りには砂が敷き詰められた場所がある。『南無大師遍照金剛と唱えながら四国八十八箇所のお砂を踏んでお大師様を廻って下さい』と書かれた札が立てられ、何本かの杖が置かれている。


大師堂」前に建てられている「ぼけ封じ観音」である。



五智水
弘法大師がこの地に観音寺を創始したとき、大師が錫杖で岩を突くと、水が湧き出したと伝えられている。今でも涌き続けているいる
井戸はコンクリートで造られているのはいいとしても、水道の蛇口が付けられていて、蛇口をひねると五智水が出てくるようになっていた。

多宝塔
この塔は昭和59年(1984年)に完成。
この塔は「医聖堂」と呼ばれ、日本の医学の発展に貢献した人々を祀っている。




泉 湧 寺
住所:京都府京都市東山区泉涌寺山内町27
山号:東山(とうざん)泉山(せんざん)
宗派:真言宗泉涌寺派 総本山
本尊:釈迦如来
   阿弥陀如来
   弥勒如来
創建:斉衡3年(856年)
開基:神修


御寺ともいう


仁和寺、大覚寺などとともに皇室ゆかりの寺院。
続日本書記には藤原諸嗣によって再興され,仙遊寺と改めするが空海に創建年代を大同2年(807年)とする言い伝えもある。のちの今熊野観音寺(泉湧寺境内、西国三十三か所観音霊場第15番札所)となったともいわれる。


宇都宮信房が荒廃していた仙遊寺を俊芿しんじゅう)に寄進、俊芿はこの地に大伽藍を造営、霊泉が沸いたことから寺号を泉湧寺
とした。
泉湧寺の伽藍は全て栄風(中国)に作れれている

総門
ここから車で通行でき、途中で今熊野観音へ道、突き当りまで行くと泉湧寺
泉湧寺に行ってから今熊野観音へ行くと良い。

大門
慶長年間(江戸時代)五種の門を移築

楊貴妃の像
大門を入ると左側にある。
中国・南栄時代の作で漢音菩薩像(通称楊貴妃観音)
慶長七年(1255年)仏舎利とともに中国・南栄から渡来したもの   

大門から下がる坂

   
心照殿
楊貴妃殿に沿って立つ宝物館

仏殿
寛文8年(1668年)徳川家綱の援助で再建された。建築は禅宋様式。
本尊は過去、現在、未来を表す釈迦如来・阿弥陀如来・弥勒如来の三体。


天井には龍の絵、本尊背後には白衣の観音図(数枚の布をつなぎ合わせた観音図)
いづれも加納探幽作。
観音の眼はどこから見てもこちらを見ている。


舎利殿
仏殿の背後に建っている
仏芽舎利を安置


霊明殿
1884年再建
天智天皇、日仁天皇、昭和天皇などの位牌がある。


御座所
今の上皇が使用した。


海会堂
元は宮中にあった


月輪陵(つきのわみざき)礼拝所
なんとなく自然に頭を垂れる雰囲気です。


 泉沸水館
 浴槽の東南山裾に寺名の起源となった名泉がある。

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