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京都   蓮華王院 三十三間堂 通し矢 

蓮華王院  三十三間堂 通し矢
〒605-0941 京都府京都市東山区三十三間堂廻り657
令和2年1月12日(日)に行われました。
しかし、この後の京都の祭りは中止になりました。まず葵祭が中止
すると、時代祭り、祇園祭、鞍馬の火祭りこれ菜も中止となると寂しい限りです。


この日ばかりは車での訪問は困難です。


通し矢は安土桃山時代から人気が出始めたと考えられており、江戸時代の前半に尾張藩士と紀州藩士の一騎討ちが人気を博しました。江戸時代は121.7mある三十三間堂の南端から北端まで、一昼夜で矢を射通した数を競う「大矢数」が人気であったようです。


1686(貞享3)年に紀州藩士が13,053本中8,133本を射通したのが最高記録として残されています。24時間ぶっ続けで、平均して1分に9本放ち、5本強を射通したことになります。常識では本当にできたのかと思われますが、きろくにあるから。


奈良の東大寺や江戸の浅草でも行われていましたが、江戸時代後半には下火になり、明治になるとほとんど行われなくなります。会場となる三十三間堂の西側の壁には今でも、無数の失敗した矢の傷が残っています。


現在の通し矢は、戦後から行われるようになった大的(おおまと)大会と呼ばれる競技大会です。江戸時代とは様子がずいぶん異なります。矢を射る方向は逆で北から南に射ます。また廊下は使用せず庭で行います。距離は半分の60mで、直径1㍍の的に当てることを競います。参加できる者は弓道の有段者の新成人と称号を持つ人です。
新成人の晴れ着での参加はそれはきれいです。
この日は拝観が無料になる上に、楊枝のお加持を求める人も加わり、境内はとても混雑します。しかし三十三間堂がこれほど華やかになるのはこの日の他ありません。


三十三間堂の東隣の後白河法皇ゆかりの法住寺では、この日「大根焚き」も行われます。京都の各地の寺で冬に行われる恒例行事となっています。

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