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島根県 須佐神社(須我神社)

須佐神社
住所:島根県出雲市佐田町須佐 730  ☎0853-84-0605
祭神:須佐之男命(スサノウノミコト)

鳥居前のオブジェ
十二支が描かれています。


『出雲国風土記』にも登場する須佐神社は、島根県中部を南北に流れる神戸川の支流、須佐川のほとりに鎮座します。
この地は日本神話に登場する神であり、ヤマタノオロチを退治した英雄である須佐之男命(すさのおのみこと)に関わりが深く、『出雲国風土記』の須佐郷の条には、須佐之男命が当地に来て最後の開拓をし、「この国は小さい国だがよい国だ。自分の名前は岩木ではなく土地につけよう」と言って「須佐」と命名し、自らの御魂を鎮めたと記されています。
全国には須佐之男命ゆかりの神社が数多くありますが、ここは唯一須佐之男命の御魂を祀る神社で、祭神はほかに稲田比売命(いなたひめのみこと)、足摩槌命(あしなづちのみこと)、手摩槌命(てなづちのみこと)とヤマタノオロチ退治に登場する四神が祀られています。ご利益は良縁・子孫繁栄・家内安全・諸障退散など。

ここのしめ縄もでっかいです

本殿  工事中でした
須佐神社の本殿は、県の重要文化財に指定されています。出雲大社と同じ大社造ですが、入り口が右側に偏っているのは他に例のない事だそうです。


本殿は、拝殿の前からしか見る事ができません。

須佐神社は、御祭神である須佐之男命の終焉の地だとも言われています。島根県には、須佐之男命を祭る神社がたくさんありますが、ここが最強のパワースポットだと言われているのも、そこに秘密があるのかもしれません。


「風土記」や「延喜式」でも確認できる古社で、本殿は1861年(文久元年)建築の大社造りで県の文化財にも指定されています。
緑に囲まれた荘厳な雰囲気の境内には、悠久の時の重みを感じます。
山あいの田園風景の中に立つ小さな神社ですが、境内の中は不思議なパワーに満ち、日本一のパワースポットとテレビや雑誌で紹介され注目を集めています。

須佐神社で人気が高いのが、樹齢が1300年を超えるとも言われている杉の木。この木の周りには大きなパワーが流れていて、そのパワーを受け取る事ができるのだと紹介されてから、たくさんの参拝者の方が訪れるようになったようです。静かな森の中に立つ20メートル近い高さのご神木です。

腐った木の跡のみ

須佐神社には七不思議があります。その中でも、最も有名なのが境内にある「塩ノ井」。
そこに塩水が湧いているのですが、御祭神である須佐之男命(すさのおのみこと)が、ここの水を汲んでこの土地を鎮めたと言われているのです。


なぜ塩水なのかというと、この「塩ノ井」は一年に一度神々が降り立つとされる「稲佐の浜」と繋がっていて、日本海の潮の満ち引きで湧き出る水量が違うそうです。この塩水は、飲めば万病に効き、産湯に入れると幼児が健康に育つと言われています。
七不思議はその他に「相生の松」「神馬」「落葉の槇」「影無桜」「星滑」「雨壺」などがあります。


境内に入ると、右側に不思議な大きな石のようなものが置かれています。よく見てみるとビックリ!カメの形をしています。背中にかけられたムシロが甲羅みたい。
境内にはこの石亀に関する詳細がありません。実際にこれは平成9年に奉納されたもののようで、そこまで古いものではないようですが、その存在感は大きく、境内に入るとすぐに目につきます。


その石亀の横には碑が立っていて「神魂の 杖ともならむ亀すがた 世人の道を祓い清めん」という句が刻まれていました。


須佐之男命をそっと見守る姉の社
神社の正面に道路を挟み、向かい側の奥にひっそりと立っている社があります。それは、須佐神社の末社で「天照社」と言います。祀られているのは伊勢神宮の御祭神でも有名な「天照大御神」です。
須佐之男命と一緒に生まれた姉にあたる神様だと言われていますが、少し離れた所にひっそりと立つこの社を見ていると、出雲神話に出てくるように暴れん坊と言われた須佐之男命を、太陽の神らしく大きな心でそっと見守っている様子にも感じられます。

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