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四国八十八か所の御本尊の紹介

ここで振り返り四国八十八カ所の霊場の仏さまを紹介します


大日如来
真言宗の本尊です。
別名、毘盧遮那如来とも呼ばれており、すべての仏の中心仏となっています。
種類は、慈悲を表す胎蔵界曼荼羅の大日如来と知恵を表す金剛界曼荼羅の大日如来の二種です。
いずれも「光明があまねく照らす仏」という意味をもち、差別なくあらゆる人々に救いの光を与えます。
四国霊場
第4番大日寺・第28番大日寺・第42番仏木寺・第60番横峯寺・第61番香園寺
第22番曼荼羅時


阿弥陀如来
浄土宗や浄土真宗の本尊です。
別名、無量寿如来や無量光如来などともいいます。
意味は、量り知れない生命力・光を持つ如来のことです。どんなに罪深い人であっても、この阿弥陀如来を前にし、「南無阿弥陀仏」と念仏を唱えれば、極楽往生できるといわれています。
「阿弥陀三尊」というまつり方がありますが、これは観音菩薩と勢至菩薩を脇士としているものです。
四国霊場
第2番極楽寺・第7番十楽寺・第30番善楽寺・第37番岩本寺・
第47番八坂寺 第53番円明寺・第57番栄福寺・第64番前神寺・第68番神恵院・
第78番郷照寺


釈迦如来
釈迦は、仏の中で歴史上、実在した人物であり、仏教の開祖でもあります。
教えの基本は「三法印」、「四諦」、「八正道」に説かれています。
釈迦は、八十歳で入滅したが、この八十歳の生涯は「釈迦八相」と呼ばれている八つの絵図や彫刻像によって表現されています。脇士となっているのは文殊菩薩と普賢菩薩です。
四国霊場
第1番霊山寺・第3番金泉寺・第49番浄土寺・第73番出釈迦寺


涅槃釈迦如来
釈迦如来の涅槃(あらゆる煩悩が消滅し、苦しみを離れた安らぎの境地)の姿を表した像です。
頭を北に、顔を西に、右脇を下にして入滅(涅槃)に入った姿をしており、周囲には悲歎にくれる大衆の姿が刻まれています。
四国霊場
この如来を本尊としてまつっているのは第9番法輪寺のみです。


薬師如来(やくしにょらい)
薬師如来は、病気を治し安楽を得させる仏です。
左手に薬壺を持ち、右手は施無畏印か与願印の手をしている像が多いが統一されているわけではないようです。
日光菩薩・月光菩薩を脇士とし、宮毘羅大将(金毘羅)や因陀羅(帝釈天)など神将たちの協力で、多くの人を救うために献身しています。


四国霊場で一番多い本尊となります
四国霊場では薬師如来は、病気を治し安楽を得させる仏です。
左手に薬壺を持ち、右手は施無畏印か与願印の手をしている像が多いが統一されているわけではないようです。
日光菩薩・月光菩薩を脇士とし、宮毘羅大将(金毘羅)や因陀羅(帝釈天)など神将たちの協力で、多くの人を救うために献身しています。


第6番安楽寺・第11番藤井寺・第15番国分寺・第18番恩山寺・第22番平等寺
第26番金剛頂寺・第33番雪蹊寺・第33番種間寺・第35番青龍寺・第37番岩本寺
第39番延光寺・第40番・観自在寺・第46番浄瑠璃寺・第50番繁多寺・第51番石手寺
第59番国分寺・第67番大興寺・第74番甲山寺・第75番善通寺・第76番金倉寺
第77番道隆寺・第88番大窪寺


厄除薬師如来
弘仁6年、弘法大師42歳の時、自他の厄除けを誓願し、一刀三礼して刻まれたのが、この厄除薬師如来です。
厄除けの仏として献身しています。
四国霊場で本尊として安置しているのは、第23番薬王寺のみです。



七仏薬師如来
薬師如来の化身仏です。
七つに姿を変え、衆生を救済します。
天台宗で重視される修法のひとつに、「七仏薬師法」がありますが、これは七仏薬師経や薬師経、薬師儀軌を読んで、国家安穏・息災・安全などを祈るものです。
四国霊場の中では唯一、第17番井戸寺が本尊としています。


大通知勝如来
釈迦如来第十六番目の弟子にあたります。
「法華経第七化城喩品」によると修行の結果、仏になることができたと説かれいます。
四国霊場において大通智勝如来を本尊としているのは第55番南光坊のもが本尊です
叉この「坊」が作お寺はここだけです。
本地垂迹説(それぞれの神は皆、仏菩薩が人々を救うために現れたと説明したこと)では、大山祇神社の祭神大山積神本地仏となっています。


聖観世音菩薩
観世音菩薩は別名、観自在菩薩ともいいます。
阿弥陀三尊のひとつでもあり、勢至菩薩とともに脇士の役目を果たします。
観世音菩薩には、一面二臂の聖観音、多面多臂・眼の多い変化観音などが含まれていますが、いずれにせよ、あらゆる姿に身を変えて衆生を救済するという慈悲深い仏です。
四国霊場 第37番岩本寺・69番観音寺・83番一宮寺・85番八栗寺・第87番長尾寺



千手観音菩薩
三十三に身を変えて人々を救うといわれているのが千手観世音菩薩です。
観世音菩薩には実に多くの種類がありますが、この千手観世音菩薩は一般に六観音(または七観音)のひとつとして知られています。
六道の世界(地獄・餓鬼・畜生・阿修羅・人・天)では、千の慈悲の眼と手をそなえ、生あるすべてのものを救うと説かれています。
四国霊霊場では第8番熊谷寺・第10番切幡寺・第16番観音寺・第29番国分寺
第43番明石寺・58番仙遊寺・第66番雲辺寺・第71番弥谷寺・第81番白峰寺
第82番根香寺


三面千手観世音菩薩
観世音菩薩には、千手観世音菩薩や十一面観世音菩薩などたくさんの種類があります。
なぜかといいますと観世音菩薩は、衆生を救うため、用途に応じて姿を変える仏だからです。
この三面千手観世音菩薩も観世音菩薩が身を変えた姿のひとつです。面が三つあるのが特徴です。
四国霊場では第38番金剛福寺のみです。


十一面観世音菩薩
一面観世音菩薩とは、六観音(または七観音)のひとつで、十一の頭、もしくは顔を持つ仏のことです。
十一面の面は救済の多面性を表していますが、一般的に正面の三面が菩薩面、右の三面が瞋怒面、左の三面が狗牙上出面、後の一面が大笑面、頂上の一面が仏面となっています。
頂上の一面には阿弥陀仏の化仏がついています。
四国霊場では第13番大日寺・第27番神峯寺・第32番禅師峰寺・第41番龍興寺
第44番大宝寺・第48番西林寺・第52番太山寺・第62番宝寿寺・第65番三角寺
第79番天皇寺・第84番八島寺・第86番志度寺


十一面千手観世音菩薩
三十三に身を変えて人々を救うといわれている千手観世音菩薩と十一の頭、もしくは顔を持つ十一面観世音菩薩がひとつになった仏です。
生あるすべてを救うといわれています。


四国霊場では第80番国分寺【さぬき】だけが本尊としています。



馬頭観世音菩薩
観音が、馬頭の姿で現れた菩薩です。
千手観音、十一面観音などと同じく、六観音のひとつです。
馬頭観世音菩薩は、人身馬頭、または宝冠に馬頭を頂いた姿で忿怒の相をしており、江戸時代は馬の守護神として人々に広く信仰されていました。


四国霊場では第70番本山時の藻が本尊としております。


地蔵菩薩
「大地の母胎」「大地の蔵」という意味をもつ仏のことです。
釈迦入滅から弥勒菩薩が現れるまでの無仏の時代には、六道の衆生を救う仏とされていました。
今日では、水子供養のための仏(水子地蔵)や交通安全を祈願するための仏として広く知られています。
四国霊場では第20番鶴林寺・第37番岩本寺・56番泰山寺


延命地蔵菩薩
心身の病を取り除き、長寿を与える仏です。
四国霊場では、第19番竜立江寺第25番津照寺・
なお第25番・津照寺にあるものは、航海中の土佐藩主・山内一豊公を暴風雨から救ったといわれており、海上安全の守護仏(揖取地蔵菩薩)として慕われています。


将軍寺地蔵菩薩
延命地蔵菩薩の胎内に納められている小さな仏(一寸八分、約5センチ)です。
かぶとをまとい、馬にまたがった姿をしているため、武将からの信仰が篤かったといいます。
四国霊場でこの勝軍地蔵菩薩を本尊としているのは、第5番地蔵寺のみです。


虚空菩薩
十三仏(死者の中陰、年忌法要を努めるときの十三仏)のひとつです。
また、三十三回忌の本尊でもあります。
福と智を虚空のように無限に持ち、衆生の望みをかなえてくれる仏です。法界虚空蔵や金剛虚空蔵なども虚空蔵菩薩の一種です。
いずれも息災増益のために祈願する人が多いようです。
四国霊じぃうでは12番焼山寺・第21番太龍寺・第24番最御崎寺


弥勒菩薩
釈迦入滅から五十六億七千万年後にこの世に下生し衆生を導くという未来仏です。
像の姿は、頭に五仏と五輪塔が描かれた宝冠を戴き、右手に紫の蓮華を持っています。
その蓮華の上には智水の入った水差し(瓶)が置かれています。
四国霊場で弥勒菩薩を本尊にしているのは、第14番・常楽寺のみです。


文殊菩薩
「三人寄れば文殊の知恵」という諺でよく知られていますが、これは、釈迦仏の脇士で、知恵を表す仏です。
五台山という山に住むといわれ、多くの高僧たちからも信仰される存在です。
また近年では、学業成就・合格必勝の仏として祈願され、若い人たちにもよく知られています。
実在の人物であったという説もあるとか。
四国霊場で文殊菩薩を本尊にしているのは、第31番・竹林寺のみです。




不動明王
通常「お不動さま」と呼ばれ、親しまれている仏です。
不動明王の不動とは、菩提心(仏道に入り、真の道を求める心)が揺るがないことからきています。
大日如来の使者・奉仕者という役割を果たしているため別名、不動如来使者とも呼ばれています。
姿は左手に羂索、右手に利剣を持っています。
この姿は忿怒の相を表し、仏道に導きがたいものを畏怖せしめ、煩悩を打ち砕くとされています。
四国霊場では第37番岩本寺・第45番岩屋寺・第54番延命寺


波切不動明王
弘法大師が唐から船で帰国の途中、嵐に遭い難破しそうになった時、不動明王が現れ、手にした宝剣で荒波を切り開き、何を救ったという言い伝えがあります。
その姿を現したのが波切不動明王です。これを機に風波を鎮める明王と信じられ、多くの漁師たちから親しまれるようになりました。
四国霊場で波切不動明王を本尊にしているのは、第36番・青龍寺のみです。


毘沙門天
よろい・かぶとをつけ、手にはほこを持ち、怒りの姿を表し、北方を守る仏です。
帝釈天(仏教を守護する天上界の王)に支える四天王のひとつであるが、日本では福や財をもたらす神として信仰され、七福神のひとりとされています。
四国霊場では、この毘沙聞天を本尊にしているのは、第63番 吉祥寺です。


注釈
第37番岩本寺は不動明王・観世音菩薩・阿弥陀如来・薬師如来・助贈菩薩の5体を本尊として祀っています。

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