滋賀県東近江 石塔寺 いしどうじ
石塔寺 いしどうじ
住所:滋賀県東近江市石塔町860
山号:阿育王山(あしょかおうざん)
宗派:天台宗
本尊:聖観音
創建:推古天皇在位年間(592年~628年)
開基:聖徳太子
電話:0748ー55ー0213
駐車場:あります
八日市インターから10分程度
奈良時代前期の作とされる阿育王塔と呼ばれる石造三重塔(重要文化財)を中心に、数万基の石塔や石仏が並でいる。奥に行くと四国八十八か所の石仏もあり巡拝できる。
この石塔は平安時代に唐に留学した寂照が近江国にも阿育王の石塔の1つが埋まっていると聞き、掘り当てたのがこの塔であるといわれている。
石造層塔としては日本最古であり(奈良県般若寺の石塔も古いのですが)この石造三重塔としては日本最大である。高さ7.6m。石材は花崗岩で造られている。
この石塔は朝鮮半島の渡来人によって建立されたとされるのが一般論であり、この湖東地域は古くから百済の人々が移住しており、このことからも裏付けされると思料する。
また、この寺も安土桃山時代、織田信長の焼き討ちにより、七堂伽藍、木造建築物、寺宝が全て焼失し、寺は壊滅状態。その後、江戸時代初期、天海僧正が弟子の行賢に指示し、一部復興されたとされる。
阿育王山の額がかかる 四脚門
これの読み方はインドの「アショカ」王のことだそうである。
アショカ王は、およそ2250年前、仏法興隆を願って世界中に仏舎利塔を飛ばしたようである。
そのひとつがここにあるとされているため、このお寺は「阿育王山 石塔寺」と称します。 この奥に少し庭園もある、質素ではあるがきれいに整備されていた。
本堂
この石段を登りつめると石塔があります。
石造五輪塔(2基)(右二つ)
それぞれ嘉元2年(1304年)および貞和5年(1349年)の建立。
石造宝塔 (左側)
正安4年(1302年)の建立。「宝塔」は、円筒形の塔身に宝形造(四角錐形)の屋根を付した形式の塔を指す。
石段は158段
ここから奥は四国八十八カ所になります
最後に
毎年8月末頃「石塔フェスティバル(石塔寺万燈祭)」が開かれ、石塔と石仏に献灯が行われています。