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四国八十八ケ所 車で遍路の記録/ 第28番 大日寺・      第29番 土佐国分寺

修行の道場:第24番~第39番札所:土佐の国(高知県)
第1番札所から332.5㎞
第28番法界山(ほうかいざん)高照院(こうしょういん)大日寺(だいにちじ
住所:高知県香南市野市町母代寺476-1番地
宗派:真言宗智山派
創建:伝:天平年間(729~749
開基:伝:行基、聖武天皇(勅願)
御本尊:大日如来
☎:0887-56-0638


駐車場:無料、普通30台 大型可
南国ICから車で約20分
交通機関
土佐くろしお鉄道(ごめん・なはり線)「のいち駅」下車 徒歩約30分
バス:
高知東部交通バス 高知~安芸線(高知方面行き)「野市・龍河洞通」停留所で下車 徒歩約30分(高知→安芸方面行きは止まりません)


真言:おん ばざら だどばん(金剛界)
御詠歌:露霜と 罪を照らせる 大日寺 などか歩みを 運ばざらまし


寺伝によれば天平年間(729年~749年)に聖武天皇の勅願により、行基が大日如来像を刻んで堂宇を建立して開創したという。弘仁6年(815年)に空海が楠の大木に爪で薬師如来像を彫って荒廃していた本寺を復興したとされる。


こじんまりした寺、山門があり仁王像はない。
自然石で積み上げた石段
山門山号扁額『法界山』

石段の途中に立つ山門を入ってさらに上って行くと左に鐘楼が、右に手水場がある。奥に
進むと右手に六角堂、左に大師堂があり、正面奥に本堂(平安時代)が建つ。本堂の左に
鎮守堂がある。(本堂は平成9年に再建されている。釘は一切使われていないそうで
す。)
金剛界大日如来坐像は、高さが146㎝メートルの寄せ木造り、四国では最大級、重要文化
財。
脇仏173㎝聖観音菩薩平安時代後期の智証大師の作。
手水場から左に折れると左に不動堂、庫裏・納経所がある。


鐘楼

本堂

大師堂
ここの大師像は土佐2代藩主山内忠義が寄贈したそうです。
扁額は弘法と書いてあった
大師堂の左手には多くの地蔵さんが並べられていた。


六角堂

奥の院へ


奥の院(境内から150m)大師が爪で彫った爪彫薬師の霊木がある。
爪堀薬師(ここには行きませんでした)
大師が楠の立木に爪で彫られたという霊木は「爪彫り薬師」と呼ばれ、奥の院とされている。その楠は明治初めの大風で倒れたが、跡地に一堂を建て、霊木として安置している。この霊木は、頭、眼、鼻、耳、顔など首から上の病に霊験があらたかとされ、平癒を祈る参拝者が跡を絶たない。願いが叶うと穴の開いた石に氏名、年齢、快癒した身体の部位を書き奉納する習わしとなっている。

 日本3大鍾乳洞のひとつ龍河洞(全長4km)に行くつもりであったが雨が降りだし次回は必ず見学したい。


URL

大日寺→9.3km→29番:国分寺



第1番札所から366㎞
第29番摩尼山(まにざん)宝蔵院(ほうぞういん)国分寺(こくぶんじ)


住所:高知県南国市国分546
宗派:真言宗智山派
創建:伝:天平13年(741)
開基:伝:行基
御本尊:千手観世音菩薩
☎:088-862-0055
駐車場:あり
交通機関
JR土讃線御免駅から約3km


真言:おん ばさら たらま きりく
御詠歌:国を分け 宝を積みて 建つ寺の 末の世までの 利益のこせり


聖武天皇が発した「国分寺建立の詔」により全国に建立された国分寺(金光明四天王護国之寺)の一つである。


 寺伝によれば天平13年(741年)に行基が千手観世音菩薩を刻み本尊として安置し開創したとされる。その後弘仁6年(815年)空海(弘法大師)が毘沙門天を刻んで奥の院に安置、その頃真言宗の寺院となったという。史実としては、『続日本紀』に天平勝宝8年(756年)、土佐を含む26か国の国分寺に仏具等を下賜したことがみえるため、この年以前には創建されていたとみられる。
弘法大師が42歳の時、当山にとどまり星供の秘法を修し、四国霊場・第29番札所に定めました。
その後も、戦国時代には長宗我部氏の、江戸期には藩主山内家の保護を受け発展しました。


ここ国分寺は紀貫之とゆかりの深い寺院です
国司としてこの地に赴任していました。
「土佐日記」には土佐から都に帰る土佐の国司であった紀貫之を当時の住職が見送ったと記されています。
土佐日記の紀貫之がこの地に4年間滞在近くにその屋敷跡ものこされています。



山門
いかめしい大きな石柱がある
山門山号扁額『摩尼山』
山門(仁王門)二層(明暦元年1655年)土佐2代藩主山内忠義公の寄進。仁王さんがデー
ンと立っていた。


本堂
柿(こけら)葺き、寄せ棟造りの古く重みのある本堂があります
永禄元年(1558年)に長宗我部元親が金堂として建立したもので、国の重要文化財に指定されています。
また、大小二躰の薬師如来像、大像は、平安後期の檜の一木造りで、小像は、鎌倉時代の寄せ木造りで、これも梵鐘とともに国指定の重要文化財になっています。
本堂には、行基作という千手観世音菩薩が祀っています。



鐘楼
建立不明
寛永2年(1634年)改築


大師堂
破風屋根の堂々とした建物
太子堂の上部の彫刻もこっている。龍の一刀彫りです。


中門

客殿
昭和53年[1678年]竣工
慶安3年(1650年)山内忠義のより閣殿として建立されたがこれを
取り壊して建立された。


庭園
創建当時の燈心礎を主石とする杉苔の庭園
国分寺→6.9km→30番:善楽寺
次の第30番札所・善楽寺まで約10.7km
 



酒断地蔵尊(一言地蔵)
 もとは一言地蔵だったが女性が夫の酒ををやめさせてほしいと願ったら願いが叶い以後酒断ち地蔵、お酒をやめたい方お願いしてみるとよいかも。
ちなみに私はお酒は飲みません。


また、杉苔がとても美しいです。庭園は「土佐の苔寺」と呼ばれています。
梵鐘、仁王門金堂、木造薬師如来立像2体は国の重要文化財です。





そうそう、忘れていたが仏像を拝観するとき、単眼鏡があると細部までよく見ることができます、2000円位の手のひらサイズがあるといいですよ。

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