和歌山県 世界遺産 慈尊院・丹生官省符神社
慈尊院
住所:和歌山県伊都郡九度山町慈尊院832
山号:万年山
宗派:高野山真言宗
本尊:弥勒仏(=「慈尊」)(国宝)
創建:弘仁7年(816年)
開基:空海
電話:0736-54-2214
駐車場:あります。
(女人高野・結縁寺)
慈尊院は、弘仁7年(816年)弘法大師(空海)が、高野山開創に際し、高野山参詣の要所にあたるこの地に表玄関として伽藍を草創し、一の庶務を司る政所、高野山への宿所、冬期の避寒修行の場所とされた。
「我が子が開いている山を一目見たい」弘法大師の御母公が香川県の善通寺より訪ねてこられましたが。当時の高野山は女人禁制でありましたので、弘法大師の元には行くことができず、この慈尊院で暮らしておりました。
大師は、月に九度は必ず高野山上より二〇数キロの山道を下って、母公を尋ねられたのでこの地名を九度山と言います。
総門
訪れた時は多宝塔が修理していたため見ることができませんでした。
女人の高野
女人高野のいわれがあるため、子授け、安産、育児、授乳、良縁などを願って乳房型、絵馬を奉納する女性が多く訪れます。
下乗石 ここで馬など乗り物は一切下りなければなりません。天皇、将軍もここからは徒歩で高野山に向かいます。
土塀 県文化財
築地塀をいう。境内の周囲3方約250mにわたる。
大師堂 (護摩堂)
大師の愛犬ゴンと大師像
大師の母の住居だったといわれる弥勒堂 本尊は国宝で秘仏
乳房型のお札 安産祈願
卒塔婆石
九度山町から高野山へと続く約21キロの道程で、今も一町(109m)ごとに卒塔婆石が残り、歴代天皇や法皇、関白や将軍はもちろん一般庶民も、現在に至る千余年の間、ここから高野山を目指した表参道です。
その入り口となる180町石がこの慈尊院にあります。
拝殿
丹生官省符神社
慈尊院の上にあるので、慈尊院の総門を入り慈尊院を拝観後、桜の木におおわれた高い石段があります。
途中、高野山町石道の180町石を右に見て石造大鳥居をくぐり、109段の石段をのぼりきると、大きな朱塗りの鳥居の建っています。
第1殿には丹生都比売大神(にゅうつひめのおおかみ)《丹生明神》・高野御子大神(たかのみこのおおかみ)《高野明神》・天照大御大神(あまてらすおおみのおおかみ)《天照大神》
第2殿には大食都比売大神(おおげつひめのおおかみ)《気比明神》・誉田別大神(ほんだわけのおおかみ)《八幡大神》・天児屋根大神あめのこやねのおおかみ)《春日明神》
第3殿には市杵島比売大神(いちきしまひめのおおかみ)《厳島明神》
(丹生官省符神社由緒書から引用)