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京都    松尾大社 お酒の神様

松尾大社
住所:京都府京都市西京区嵐山宮町3
電話:075-871-5016
祭神
大山咋神(おおやまくいのかみ)別名は山末之大主神(やますえのおおぬしのかみ)、鳴鏑神(なりかぶらのかみ)。日本神話に登場する有力な神で素戔嗚尊(すさのおのみこと)を祖父に父は大年神。
中津島姫命 (なかつしまひめのみこと)別名 市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)異説もあります。大山咋神の妻、海上を守護する玄界灘の神、福岡の宗像大社に祀られる三女神の一神。


「二の鳥居」には、脇勧請(わきかんじょう)と呼ばれる、榊(さかき)の束がぶら下がっています。穢(けがれ)を祓う力があると云われている榊を、原始の神社では、境内の大木に吊り下げることによって、神域と人の結界としていて、それが鳥居の始まりと言われています。
榊の束は12個(閏年は13個)。榊の枯れ方によって月々の農作物の出来具合を占ったとか。榊が完全に枯れると豊作で、一部が枯れ残ると不作・・・現代ではほとんど見られなくなったこの貴重な風習を松尾大社の鳥居では見ることができます。私は、滋賀県の神社で見かけましたが神社名は覚えていません。


京都五社五神の一つ
平安神宮・城南宮・松尾大社・上賀茂神社・八坂神社


平安時代に京都の守り神二神、東の「賀茂の厳神」、西の「松尾の猛霊(もうれい)」と言われています。城南宮と同じく平安京をお守りする寺社仏閣の一つです。
京の都(平安京)は昔から「四神に守られた特別な場所」
青龍(東)・松尾大社
白虎(西)・八坂神社
朱雀(南)・城南宮
玄武 亀(北)・加茂神社


文武天皇の大宝元年(701)に秦忌寸都理(はたのいみきとり)が勅命を奉じて、山麓の現在地に神殿を営み、山上の磐座の神霊をこの社殿に移し、その女の知満留女(ちまるめ)を斎女として奉仕し、この子孫が明治初年まで当社の幹部神職を勤めた秦氏(東・南とも称した)です。
駅前のある一の鳥居はあまり訪れる人はいません。

手洗 「亀」と「鯉」は松尾大社の神のお使いとなています。
なかでも「亀」は健康のシンボル。

絵馬代わりにしゃもじに願い事を書きます「すくわれる」という意味ださそうです・


  

撫で亀さん  参拝者の多くが、頭や甲羅をなでていました。


社務所の手前に”磐座登拝道入口”という標識のある道があります。お社を結ぶ廊下の下をくぐると、神泉と書かれた「亀の井」があります。
この霊泉は、延命長寿、よみがえりの水として有名で、茶道・書道の用水として活用したり、飲用として近隣の方たちが汲みに来られたりしています。また、松尾大社を建立した秦氏が酒造技術に優れていたことから、酒造の神としても有名で、霊泉「亀の井」の水を酒に混ぜると腐敗しないといい、醸造家がこれを持ち帰る風習がいまでも残っているそうです。社務所に持ち帰るための瓶も販売されているので、必要な方は容器を求めお水を持ち帰りコーヒーなどいただきといいでしょう。

境内にある3つの庭園はモダンな庭園造りで知られる日本庭園史の研究家・重森三玲(しげもりみれい)の遺作として知られる。
庭園 約500坪 有料500円
日本の伝統的庭園を徹底的に研究し、そこに独自の感性を加えることで、“永遠のモダン”を生み出したと言われる重森三玲。約200個の青石を徳島県吉野川から運んだのそうです。京都の庭としては新しい作庭です。


「曲水の庭」は、王朝文化全盛の平安貴族が慣れ親しんだ、雅遊の場を表現したもので、御手洗川の清流が美しい曲線を描いて流れる様は、あでやかで気高い当時の空気を想像させます。庭の前は縁側になっているので、ゆっくり座って平安の風景を思い浮かべることが出来ます。

「上古の庭」は、「曲水の庭」を抜けたところにあり、対照的に荒々しく、野趣あふれる庭となっています。巨木や岩など自然を神とした太古の昔を表現していて、松尾山に今もある磐座を模して造られたこの庭は、奥の中央に二つの巨石があり、御神体の男女2神を現しています。 その周りの石は追随する神々を表しています。庭全体に漂う神秘さは荘厳で私たちを包み込んでくれるような場所となっています。

少し離れた入口近くにある「蓬莱の庭」先に紹介しました2ヶ所の庭園ルートにはなく、案外見過ごしがちな庭園。境内にある蕎麦屋近くに入り口があります。
蓬莱とは、不老不死の仙人が住む蓬莱山を表現した仙界のことです。仙人が住むその島にあこがれる蓬莱思想が鎌倉時代に流行し、作庭技術にも採用されてきました。「蓬莱の庭」は、その鎌倉期に代表される回遊式庭園を取り入れたもので、池の周囲を巡り、池に浮かぶ島々を眺めることができます。

蓬莱の庭」の北西部には小さな枯山水が造られている。こちらは立石だけではなく、三玲の代表作「東福寺 方丈庭園」で生み出した新しい石組手法である長石を寝かせたもので、ミニチュアサイズで見られる。

三石


二色の砂が敷かれた庭 薄平らな意思が珍しい。
立石だけで組まれた珍しい意匠の滝石組となっています。


お酒の神様
神代の頃、八百万の神が松尾の山に集まった際に、松尾のお水を使ってお酒をつくり、神々に振舞いました。この言い伝えから、松尾大社は造り酒屋の神様でお水は亀の井と呼ばれています。 


こちらは二の鳥居を入って左手にあるお酒の資料館。松尾大社と酒の関わりの歴史やお酒の作り方がわかりやすく展示してあります。お酒は神事には欠かせない大切なもの。昔から毎年秋には採れたお米やお米で作ったお酒などを神様へ供え、お祭りをし、参加した全員で神様に捧げた供物を食すという文化があります。


松尾大社はお酒の神様として有名ですが、ちょっと他では見ない、樽うらないというものがあります。樽に向かって矢を放ち、矢がどこへ行くかで吉凶を占います。矢がどこへ行ってもお守りがもらえるようです。私たちはここはパス。

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